2011年9月10日土曜日

Google Zagat買収から考える、ユーザーが求めている情報の変化に関して。

米Google、レストランガイド「Zagat」を買収~Googleマップなどに情報を統合

グーグルはレストランガイドで有名なザガット・サーベイを買収したと発表した。買収額など詳しい情報は、公開されていない。ニューヨークに本社を持つザガットは、32年の歴史を誇るレストラン情報の老舗で、100以上の都市でガイドブックを発行している。

買収の目的は、グーグルが提供している地域情報サービス"Google Place"などの充実と、モバイル戦略の強化とのこと。



Google+などに続き、このニュースは、ユーザーが現在求めている情報に変化が生じており、Googleはその対応に本格的に乗り出したということを表していると思う。

現在まで、「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すエンジンである」の理念の基、進化を遂げてきました。

初めてGoogleを利用したとき、検索キーワードを入力するとすぐに求めている情報が見つかることに驚いた事を今でも覚えています。

しかし、現在フェイスブックなどのSNSの急速な普及に伴い、ユーザーは今までの検索結果に満足できなくなってしまいました。
例えば、グーグルを使ってレストランを探して満足していたユーザーが、現在ではフェイスブックやツイッターなどを利用し、食通でリアルな友人にお勧めの店を聞きたいというというように。

ユーザーは、「最も信頼出来る情報は何か?」「誰から得られる情報なのか?」という事を考え、求めている情報を取得するために、webサービスを即座に柔軟に使いこなすリテラシーをこの数年で身につけてきました。(もちろんユーザビリティーの向上などもその一要因にあります。)

現在ユーザーが最も求めている情報は、「信頼関係の中で得られる情報」
であり、今まで、Googleはその部分では情報を提供しきれていませんでした。
そのため、抜け落ちている部分を保管するために「ザガット・サーベイ」の買収を行ったのではないでしょうか。

いずれにしろ今後の動向に注目して行きたいと考えています。

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